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「今日のガイド風景~9月27日」

今日のお客様は枚方市年金者組合女性部の方々、20人。この組合は全国年金者組合の傘下で、今回はその北河内支部(守口、寝屋川、枚方)女性部の交流会だそうです。枚方の会員数は約700人おられて、親睦のために年に何回かこうした観光やイベントをしているそうです。また会員の親睦を深める活動だけでなく、現在全国年金者組合が全国規模で行っている「年金引き下げを許さない裁判」の支援活動やカンパなどもしているとのこと。

 

今回は枚方市年金者組合の女性部の企画で、枚方市内のコースは見所が散在していて、徒歩を前提とすると難しく、石清水八幡宮に落ち着いたそうです。

今日のコースはケーブルカーで上って、展望台、石清水八幡宮、エジソン記念碑、最後は清峯殿まで。

集合時間は10時半でしたが、ずいぶん前に全員揃われたので、予定より1台早いケーブルカーでケーブル八幡宮山上駅へ。駅前の案内板で今日のコースの説明後、2班に分かれてまずは展望台へ。

この日は日差しが無かったですが、蒸し暑くて展望台への緩い登り路に、皆さん結構汗をかかれていたようです。

展望台からの眺めは、京都タワーが辛うじて見えるくらい遠くはかすんでいましたが、ここからの景色には皆さん一様に喜ばれて、歓声があがりました。

 

展望台を後にして、竹林と木立に挟まれた小道を通って南総門までてくてくと、ガイドの希望欄にあった「八幡宮の山の散策」を少しは楽しんでもらえたのではないでしょうか。

さて今日のガイドは武田さんと八阪さん。ご近所付き合いがありガイド協会に先に加入された武田さんに誘われて、その次の年に八阪さんも加入。今日はいわば先輩、後輩コンビでのガイドとなりました。

武田さんは協会の会計をご担当で、役員会メンバーのお一人。

武田さんがガイド協会に加入されたのが4年前。ガイドになったきっかけは、お仕事を辞めた後、毎朝八幡宮への参拝と八幡宮で行われるラジオ体操をするようになり、八幡市には八幡宮始め歴史ある場所が多いことを知ったこと。またよく旅行をするようになって、ガイドをしてもらうと、訪れた場所の魅力が増すことを知ったこと。この二つだそうです。

ガイドをする際に注意していることは、お客様の希望の終了時間を守ること。お客様のお顔を見ながら話をして、一方的にならない様にすること。そしてお客様の笑顔で終われることが一番だと思っていますとのことでした。

 

失敗談と言えば、お客様のバスの到着時間が大幅に予定より遅れて、昇殿参拝の時間などが変わってしまい、ガイドする時間が無くなり十分な説明が出来ず残念なことがあったそうです。

一方の八阪さんがガイドになったきっかけは、奈良国立博物館ボランティアガイドを始めて10年になったのを一区切りとして、今度は地元のガイドをしてみようと加入したとのこと。奈良博の経験が活かせる場に出会えて喜んでいるそうです。

ガイドをする際に注意していることは、事前に資料を準備しておく。お客様が何処から来られるのかとか年齢構成とかを確認し、来られた場所に纏わる話があればガイドに取り入れる。ガイド内容と時間配分を考えて、タイムスケジュールを作る。分かり易い写真などを準備するとともに、原稿を読んで練習することとのこと。

 

そしてまだガイドの回数が少ないので失敗談というより、毎回の反省を次回のガイドに活かせるように手元資料のブラシュアップをしているそうです。

因みに武田さん、八阪さんとも外国語部会のメンバーで「英語でガイド」の勉強に取り組んでおられますので、外国からのお客様のガイドデビューも間近でしょうか?

 

 

 

 (2019.10.10 文・写真 広報 森)